当たり前のことができない人へ

もし、今、当たり前のことができなくて困っている人がいたらADHDを疑った方がいいかもしれない。

ADHDの特徴は以下のようなものである。

・集中力の持続が困難で本が読めない。
・整理整頓や片付けができない。
・遅刻が多い。
・食後に睡魔に襲われる。
・物をよく忘れる。
・脳内でざわつきがある。
・考えたことを実行するのが困難。

私は上記のような特徴がすべて当てはまるのでADHDを疑い、先日、病院で診察を受けた。
診断結果は"ADHDかもしれない"というものだった。
なぜこのようなあいまいな診断結果になったかというと、そもそも、ADHDというものは現時点で全て解明された病気ではないということだ。
今、ADHDについて分かっていることは、前頭前野の脳の働きが普通の人と比べて不足気味であるということだ。
私は医師からストラテラという薬を処方してもらった。ストラテラには下記のような働きがある。

脳の前頭前野の神経終末にあるノルアドレナリントランスポーターを選択的に阻害し、
ノルアドレナリンあるいはドパミンの再取り込みを阻止することで、
これらの神経伝達物質の濃度を上昇させます。
ノルアドレナリントランスポーターにだけ結合し、
その他の受容体にはほとんど作用しないので、
副作用も比較的少ないと考えられます。このような作用特性から、
「選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(Selective NorAdrenalin Reuptake Inhibitors)」
と呼ばれています。

なお、これをSNRIと略称できますが、
別分類のセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬と混乱しますので、
単にNRI(またはNSRI)とするか、あるいは後者をDMRI(Dual Monoamine Reuptake Inhibitors)として
区別しようとの提言もあるようです。

つまり、ストラテラは前頭前野の神経伝達物質であるノルアドレナリンとドパミンの再取り込みを阻害して濃度を上昇させる。
トランスポーターというらしい。

僕はこの薬を飲んで1日目から効果があった。

皿洗い、片付けなど今まで行動に移せなかったものがすぐ実行できるようになった。
そして、集中力が持続し、本がスラスラ読めるようになった。

一番驚いたのは脳内のざわつきが減ったことだ。

脳内がシーンと静まり返って頭脳明晰になったような気がした。

ADHDの人は物事をたくさん考えてしまうから常に脳内がブラウザクラッシャーになっているのだ。

いろいろ考えていると過去の自分の失態などがフラッシュバックして
落ち込んだり発狂したりしたこともあるでしょう。

これがどれほど辛いか僕にはすごく分かる。

もし、今、この記事を見て自分はADHDかもしれないと思ったら病院に行くことをおすすめする。

医師によるとストラテラが日本で処方されはじめたのは3年ほど前で比較的新しい薬らしい。

ただ、ネットを見るとこの薬の効果は効く人と効かない人で分かれるみたいだ。

ADHDの治療薬にコンサータなどもあるが、この薬は覚せい剤に近く、中枢神経を刺激するので依存性があるらしい。

とまあ、ここまでいろいろ書いたが、今はストラテラを1日80mg飲んでいる。最初の一週間は40mgだった。
80mg-120mgを維持することになるらしい。

実はこのストラテラ1錠400円ほどする(40mg)

結構高く思えるが

もしこの薬を飲んで症状が改善されたら安いものだと思うだろう。

ということで、ここまでいろいろ書いたが、ADHDから二次障害になるまえに早めに病院に行くことをおすすめする。